猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ>以下「猫エイズ」に略)は、かなり前からこの地域にある感染症なのですが、飼主の知識が少なく、どんどん蔓延中です。まず、よくある質問。 人にはうつるのですか? 人にはうつりません。ただ人のエイズと同じ様な症状が生じる免疫不全ウイルスなのと、人のエイズウイルス(HIV)と近縁のウイルスなので、俗に「猫エイズ」と呼ばれています。 どうやってうつるのですか? ウイルスは唾液に多量に出るので、ケンカの咬み傷により、猫エイズウイルスに感染している猫の唾液中のウイルスが、未感染の猫の皮膚の中にウイルスが入り、血液の中に入り感染します。そのほか、性感染とかも少なからずもあると思いますし、母子感染とかもあると思います。 検査はどうやってやるの? 血液をちょっととって、5分でわかる検査です。 治療はできるの? 根本的な治療法は、現状ではありません。 治療が出来ないんじゃ、あまり猫エイズだってことを知ったってしょうがないんじゃないんですか? 猫エイズは、人のエイズに比べて、毒性があまり高くないウイルスということがわかってきています。つまり、状態さえよく飼ってあげれば、結構寿命を全うする子が多いということです。 なので、感染がわかれば、その後の対応もよくこちらからも指導できますし、飼主さんもそのことに対して、理解が深まれば、その場その場の症状に応じた治療も早くできます。そういうことにより、たとえば猫エイズが陽性だったとしても、状態よく飼うことが可能になるということです。 予防はできるの? 今現在アメリカではワクチンが売り出されましたが、日本ではまだです。しかも効き目もまだどの程度かわかりません。かなり効果はあるそうですが。しかし、飼主さんの知識(室内飼いに猫をすること)で予防できる病気ですので、是非今回この病気を知って、人のエイズと同様「知識」による予防に努めてほしいものです。 |
| 猫エイズのチェックシート □室外に出る ケンカの可能性です。完全室内飼いは別にして、外で猫がどんなことをしているかは、猫しか知らないわけですから(かまれても、化膿しないことだってありますし)外中自由に飼っている猫は、可能性としては感染の可能性が高いと思います。 □今までケンカをして、怪我をしたことがある。 まさしく、他の猫にかまれたことがあるかどうか?ということです。あれば、当然その可能性は高くなります。 □出生がはっきりしない。 これはまれなケースなのですが、自分自身の猫に起こってしまったことなので。要は野良ちゃんを完全な子猫から保護して、完全室内飼いであるにもかかわらず、猫エイズ陽性だったのです。考えられることは、母子感染です。母親が猫エイズウイルスに感染していて、その血液に出産途中に触れてしまったことから感染してしまったという感じです。 □最近やせてきた これは、猫エイズに限らずいろいろな原因があるのですが、その原因のひとつとして、猫エイズはかなり可能性が高いものです。猫エイズの検査は血液を採取して調べるわけですので、もし猫エイズ陰性にしても、他の可能性が血液によってわかるかもしれません。 □くちの中が妙に臭い。 口臭は猫エイズの大きな特徴でもあります。他の可能性もありますが。他のあまり気にしなくていい原因との鑑別としても有用です。 □慢性的な口内炎がある。 同じく、慢性的な口内炎は猫エイズの症状でもあります。 □慢性的に下痢や鼻炎、皮膚病がある。 同じく慢性的な症状は免疫不全の症状でもあることが多いので、注意にこしたことはありません。 |
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| ケーススタディ 1、僕のネコ、てらちゃんの場合(まれなケースです) |